ミロク情報サービス(9928 東証一部)
財務・会計、税務を核とするアプリケーションソフトの開発、販売などが主力
新たな中期経営計画でさらなる利益率上昇を目論む
業種:情報・通信業
アナリスト:松尾十作
◆財務・会計、税務ソフトを主力とするシステム開発会社
・全国の会計事務所に対して、財務・会計、税務を核とするアプリケーシ ョンソフトの開発・販売、サポート、コンサルティングなどのサービスを提 供し、経営全般にわたるトータルソリューション事業を展開している。今 後はクラウド・サービスなどを含むサービス収入の拡大を目指し安定成 長を指向している。
◆13 年3 月期決算は会社予想を上回る好決算
・13/3 期決算は、6.8%増収、14.3%経常増益で、特に経常利益は事前 会社予想2,050 百万円を大きく上回る2,285 百万円と好調だった。会計 事務所向けに主力ソフトウェアの販売やセキュリティ製品を含むハード ウェアの販売が好調に推移し、サービス収入も伸長し、増収効果が利 益を押し上げた。
◆14 年3 月期も営業増益へ
・14/3 期について、会社は売上高21,760 百万円(前期比4.0%増)、営 業利益2,380 百万円(同4.6%増)、経常利益2,370 百万円(同3.7% 増)、純利益1,320 百万円(同11.1%増)と増収増益を見込んでいる。 特に営業利益と経常利益は3 期連続の最高益更新を見込んでいる。
・この背景は、新規顧客開拓のための広告・販売促進費や人材育成研 修費、人件費の増加を見込むものの、主力ソフトウェアの拡販、13/3 期 における新規顧客の開拓や保守契約の増加によるサービス収入の伸 長を見込むため。証券リサーチセンター(以下、当センター)も会社予 想の達成は可能と判断している。
◆中期的な想定株価は470 円~563 円
・当センター予想の16/3 期EPS 47.0 円に、妥当と思われるPER10~12 倍を適用すると、同社の中期的な株価は470 円~563 円と想定される。