ベネフィット・ワン(2412 東証二部)
14 年3 月期は注力事業伸長で増収増益決算
福利厚生事業を軸にした収益の多角化で成長持続へ
業種:サービス業
アナリスト:柴田郁夫
◆福利厚生代行サービスで業界トップの会員数
・同社はパソナグループの連結子会社として、同グループのアウトソーシ ング事業の中核を担う。主力の福利厚生事業の会員数は、業界トップ。
・福利厚生事業を柱にインセンティブ事業やパーソナル事業、ヘルスケア 事業にも注力し、クロスセルによるシナジー効果を狙うとともに収益の多 角化を図る。
◆13 年3 月期は大幅な増収増益
・13/3 期決算は、売上高176.1 億円(前期比17.7%増)、営業利益27.3 億 円(同10.5%増)、経常利益27.1 億円(同8.0%増)、純利益16.2 億円 (同12.2%増)と大幅な増収増益となった。
・主力の福利厚生事業が小幅ながら増収になったことに加え、注力するイ ンセンティブ事業、パーソナル事業、ヘルスケア事業が大きく伸長した。 特に、昨年5 月のベネフィットワン・ヘルスケアの買収が増収に寄与し た。
◆14 年3 月期予想も大幅な増収増益へ
・14/3 期の当センター予想は、売上高210 億円(前期比19.3%増)、営業 利益30 億円(同9.8%増)、経常利益30 億円(同10.5%増)、純利益17.8 億円(同9.7%増)を予想。会社予想よりも保守的予想だが、大幅な増収 増益となろう。現時点で不確定要素が大きいインセンティブ事業とヘルス ケア事業の伸び率を若干控えめに予想したことが会社予想を下回る主 な要因。
◆中期的な適正株価水準は190,630 円~228,760 円を想定
・当センターでは、16/3 期EPS を12,709 円と予想しており、適正なPER を 15~18 倍と仮定すると、同社の中期的な適正株価水準は190,630 円~ 228,760 円のレンジが想定される。