ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス (3657 東証一部)

2013/03/29

ゲームソフト等のデバッグとインターネット・サイト看視を手掛ける専業事業者
2014 年1 月期も二桁増収へ。海外展開を加速し持続的成長を目指す

業種:情報・通信業
アナリスト:高坂茂樹

◆ゲームソフト等のデバッグ・ネット看視のアウトソーシングで先行
・コンピュータゲームソフト等のデバッグ作業等を受託するポールトゥウィン、 インターネット・サイトへの不正侵入や投稿看視、ユーザーサポート等の 業務を営むピットクルーを中心とする企業グループの統括会社。
・前期は、1)欧州拠点でローカライズ業務の受注を開始、2)米国に2 カ所 目の拠点を開設、3)米・英・印の3 カ国に跨り事業展開するe4e Inc.のデ バッグ事業部門を買収、など積極的に海外展開を進めた。

◆2014/1 期は営業利益横ばいの会社予想は保守的と判断
・2013/1 期決算は売上高10,866 百万円(前年同期比30%増)、営業利益 1,835 百万円(同44%増)、純利益932 百万円(同43%増)。パチンコ・ス ロット用ソフト、スマートフォン用アプリ等のデバッグ業務が牽引した。
・2014/1 期会社予想は、売上高13,028 百万円(前期比20%増)、営業利 益1,842 百万円(同0.4%増)。デバッグ事業の好調持続、海外事業の貢 献等で二桁増収続くが、スタジオ増設、プロジェクト管理者増員、M&A に伴う暖簾発生等で経費が嵩み、営業利益は横ばいとの想定。
・証券リサーチセンターでは、会社予想の超過達成は十分可能と考える。 同社は前期も第1 四半期決算確定後に予想を大幅に増額修正した。 M&A により、グローバル志向を強めるゲームプロバイダーのニーズに的 確に対応できるなど、増収要因は多く、経費増を消し込めると予想する。

◆高い中期成長力を考慮すれば、直近予想PER は割安と考える
・同社の株価評価が市場平均よりも低い要因として、労働集約的な業務 内容、保守的な予想開示等が考えられる。しかし類似会社に比べても予 想PER は低位であり、業績予想の上方修正があれば、バリュエーション はより高い水準に修正されよう。
・証券リサーチセンターでは同社の中期成長力を評価し、妥当なPER を 上場来の月間高値平均の水準に近い15 倍と想定。当センターの15/1 期予想EPS148 円、16/1 期同169 円から、中期的な適正株価は2,200~ 2,500 円と算定した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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