ツヴァイ(2417 東証二部)

2012/11/15

業種:サービス
アナリスト:柴田郁夫

1.会社の概要
・同社は「データマッチング型」の結婚相手紹介サービスを展開する企業であり、会員数約3 万6 千人は業界トップクラスを誇る。
・イオングループであることや業界唯一の上場企業であることが、同社のブランド力を高めており、新規入会者獲得の優位性となっている。

2.財務面の分析
・過去の業績は、安定的な売上と高い利益率で推移してきたものの、景気低迷の影響により2010 年2 月期から2011 年2 月期にかけて業績が大きく落ち込んだ。
・2012 年2 月期は2 年振りの増収(営業利益も微増)となり、今期も回復基調にあると判断できる。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本は、マリッジコンサルタントのスキル(人的資本)、相性・適合性判断に見られるノウハウ(組織資本)、イオングループとの連携(関係資本)などによって構成され、同社の競争力の源泉となっている。

4.経営戦略の分析
・同社は、中期事業計画の中で「既存事業の再構築」「新しい事業・サービスの開発」「アジアへの事業展開」の3 つの課題に取り組む。
・特に、既存事業の再構築では、ショッピングセンターへの出店や法人営業の強化等が足元で着実に実を結んでいる。

5.アナリストの評価
・成長性の視点からは、新しい収益ドライバーの育成が課題である。ウェディング事業への参入やアジアへの事業展開に注目したい。
・株価は配当利回り3.9%の水準から再評価の余地があると考えられる。なお、同社の適正なPER を東証二部平均並みの11.3 倍とすると、同社の中長期的な適正株価水準は850 円と想定される。

>>続きはこちら(1060KB)


一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

このページのトップへ