今週の注目レポート (3月11日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●東洋ゴム工業(5105)【 2+→ 2+】
「今期は踊り場入りを想定も会社計画は保守的な印象が強い」15/12期は北米でのSUV用タイヤ販売好調、原材料安、為替のプラス効果などで価格下落影響などを吸収し大幅増益。16/12期はタイヤ販売本数で国内外での新車用増加、欧米を中心とした市販用増などを想定し大幅増を想定。また、前期に続き原材料安効果を見込む。しかし、価格下落、生産や販売体制強化に伴う先行費用増などの減益影響が響き2桁営業減益を計画。
予想ROE:15.0% PBR:1.4倍、来期予想PER:5.9倍、来期予想EPS成長率:36%
Fモデルによる理論株価:3718円(3月7日by高田悟)

●フジ・コーポレーション(7605)【 新規→ 2+】
「厳しい市場環境の変化及び今後の市場拡大に対応する体制が出来上がった」投資判断を「2+」として新規カバー開始。3月4日に発表された16/10期1Q(11-1月)は、売上高105億円(前年同期比4%増)、営業利益13億円(同2.8%減)と増収減益であった。タイヤ市場が数年来価格低下傾向にあり、かつ今冬は暖冬のため収益性の高い冬タイヤが不調であったが増収を確保し、売上高総利益率を前年並みに維持した。
予想ROE:17.7% PBR:1.7倍、来期予想PER:9.2倍、来期予想EPS成長率:9%
Fモデルによる理論株価:2714円(3月9日by山方秀之)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。