ウィルG<6089> 人材確保に留意しつつ、既存領域のシェア向上、新領域開拓等で持続的成長を目指す

2015/03/25

社員とスタッフが共に現場で働くハイブリッド派遣を特徴とする人材サービス企業グループ
人材確保に留意しつつ、既存領域のシェア向上、新領域開拓等で持続的成長を目指す

業種:サービス業
アナリスト:高坂 茂樹

1.会社概要
・ウィルグループ(以下、同社)は、携帯電話販売、コールセンター、食品 製造など幾つかのカテゴリーに特化した人材サービスを展開している。
・同社の正社員が派遣スタッフと同じ就業先で働く「ハイブリッド派遣」を武 器に、顧客満足度を高め、シェア拡大を図っている。

2.財務面の分析
・スマートフォン市場の拡大に伴う販売員需要増等を受けて、14/3 期は前 期比 2 割増収、3 割営業増益を達成した。ハイブリッド派遣モデルを支え るフィールドサポーターの増員が業績拡大に貢献したと考えられる。

3.非財務面の分析
・ハイブリッド派遣モデルを構築し、持続的に運用していることが同社の競 争力の源泉であると証券リサーチセンター(以下、当センター)は認識し ている。

4.経営戦略
・同社は一般派遣からハイブリッド派遣や業務請負への移行によるインス トアシェアの拡大、事業拠点の拡充、人材紹介事業の強化等に取り組ん でいる。
・社内外のアイデアを募る新規事業は種まき段階だが、外部スクールと連 携する育成型人材紹介モデルへの取り組みは持続的成長に必要なサ ービスとして注目される。

5.業績予想
・15/3 期業績について当センターは、同社予想をやや上回る前期比 23.9%増収、17.6%営業増益を予想する。16/3 期は通信キャリア間競争 の一段の激化を想定し、20.5%増収、26.3%営業増益を予想する。
・中期的にもハイブリッド派遣モデルを軸にしたインストアシェア拡大や営 業力強化により、二桁の利益成長を持続できると予想する。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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