シンプロメンテ(6086東証マザーズ)

2014/12/26

店舗設備全般のメンテナンスをワンストップで請け負うアウトソーシング受託会社
実作業は全国の協力業者が担うため身軽な経営体質、システム改良と人材拡充を推進

業種:サービス業
アナリスト:高坂 茂樹

1.会社概要
・シンプロメンテ(以下、同社)は、外食チェーン等の顧客店舗の設備及び 機器等に発生する不具合の修理依頼を、24 時間365 日体制で受け付け 迅速に対処するアウトソーシングサービス等を全国展開している。
・オペレーションセンターで受けた作業依頼を全国の協力業者に委託し、 多店舗経営会社の約3 万店にメンテナンスサービスを提供している。

2.財務面の分析
・新規顧客の開拓や顧客の出店拡大に伴い固定費負担が徐々に軽減し、 売上高経常利益率は12/2 期の2.8%から14/2 期には4.8%へ上昇した。
・これに伴い同社のROE は14/2 期に16.8%に達している。アウトソーシン グ受託を主力事業とする類似会社と比較しても遜色ない水準である。

3.非財務面の分析
・全国の4,800 社余りの多様な得意分野を持つ設備工事業者等を組織化 し、全国チェーン店に対してワンストップで店舗設備のメンテナンスを請 け負うビジネスモデルを確立したことが、同社の競争力の源である。
・独自開発の基幹業務システムや業務に精通した人材も競争優位を支え る知的資本と考えられる。

4.経営戦略
・成長途上の新興チェーン等の新規開拓、単なる修理依頼対応だけでな く予防メンテナンスサービスを提案する等の既存客との取引深耕、外食 以外のチェーン店への展開が同社の基本的な成長戦略である。

5.業績予想
・同社の15/2 期業績予想は、前期比14.3%増収、23.3%経常増益である。
・証券リサーチセンターは、上場による知名度向上により顧客基盤が更に 拡大し、中期的に二桁の利益成長を持続できると予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。