エンカレッジ・テクノロジ(3682 東証マザーズ)

2014/03/14

業種:情報・通信業
アナリスト:松尾十作

1.会社概要
・エンカレッジ・テクノロジ(以下、同社)は、セキュリティ対策、及び内部統 制向けのパッケージソフトウェアの開発、販売、運用、保守及びサポート までを一貫して行なっている。
・主要顧客は、金融機関、官公庁、大手上場企業、システムインテグレー タである。

2.財務面の分析
・13/3 期は大幅な増収増益となり過去最高の売上高及び利益を更新した。 システムの安全性に対する関心の高まりを背景とした需要増を取り込ん でいる。14/3 期も、過去最高の業績を更新する見込みである。自己資本 比率が高く、無借金経営と小規模ながらも財務体質は良好である。

3.非財務面の分析
・同社のビジネスモデルは、自社開発したパッケージソフトウェアを中核に、 システムの提案及びソリューションの提供を行うものである。
・知的資本は、長年のセキュリティ及び内部統制に関するノウハウや開発 力、業態別システム情報の蓄積、ニッチ市場でのトップクラスの実績と知 名度、人材により形成されていると考えられる。

4.経営戦略
・従来はセキュリティ・パッケージソフトウェアエアの提供による、B 2 B のソ リューション型のビジネスモデルで成長してきた。今後は、クラウドサービ スによる市場の開拓、及び継続課金型ビジネスへのシフト、新製品の投 入や新規顧客数の開拓、既存顧客への同社製品のクロスセルにより、安 定した高成長を目指している。

5.アナリストの評価
・潜在市場は大きく、中長期的には、個人情報保護法や金融取引法など の関連法の改正、犯罪、情報漏洩防止などのセキュリティ強化を背景に、 業界環境は明るいと思われる。今後スタートするクラウドサービスの提供、 新規需要がストックビジネスの拡大につながり、年率15%~20%程度の 利益成長が見込まれる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。