EMシステムズ(4820)一巡の始まり

2025/08/25


2025年8月19日、薬局の基幹業務を担う調剤システムの開発及び販売で国内首位のEMシステムズは、2025年12月期第2四半期(中間期)の決算説明会をライブ配信している。厚生行政関連需要が前倒しで発生していることから、当初の会社予想の前提を大幅に上回る業績推移が達成されていることが明らかになっている。ただし、通期の会社予想は据え置かれている。第2四半期(中間期)においては、電子処方箋の導入・設置やオンライン資格確認システムのオプションソフトに関連した売上高が、会社予想の前提との比較で大幅に上振れている一方、現状においては下半期(7-12月)に入ってからの動向を精査する過程にある模様である。同社は、シェア拡大によるオーガニックな成長を志向しているのだが、2024年12月期において大きく盛り上がった、不定期に発生する厚生行政関連需要が、2025年12月期第2四半期(中間期)においても一定の影響をもたらしている。そして、下半期(7-12月)及びそれ以降に向けては、厚生行政関連需要による影響が一巡し始めていく方向性にあることから、同社としての業績推移においてはオーガニックな成長に伴う着実な伸長が示されることになる見込みである。

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