東京瓦斯<9531>夏場の年初来高値更新から急落するも、そこから再び上昇し高値圏を横ばいに推移中…決算発表で株価どうなる?
10/27に第2四半期決算発表を迎える東京瓦斯<9531>。同社株価は、今年初めは2,000円台前半から始まりました。そして、そこから上昇し、7月には2,833円で年初来高値を更新しました。
しかし、その後は急降下し2300円台まで下げました。その後は、再度上昇し2,500円台を推移し、なかなか方向感が出ないまま、ほぼ横ばい状態が続いています。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東京瓦斯<9531>の第2四半期決算前後の株価動向は?
同社の株決算を挟んだ1ヶ月間(10月下旬~11月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2021年の株価の推移では、上昇傾向が11回、下落傾向が11回見られます。この数字を見る限り、この時期は上昇傾向と下落傾向が均衡していると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は、上下合わせて4回あります。中には、15%以上の下落も見られますが、その他は最大でも13%程度にとどまっています。
それに対して、5%以内の変動は、上下合わせて12回あります。
これらを考慮すると、同社の株価はこの時期に、比較的上下に小幅変動すると考えられるでしょう。
しかも全体として、上昇傾向と下落傾向が均衡しているので、そのときになってみないと、上下のどちらに小幅変動するかは分かりません。
そういった意味では、とても予測のしにくい時期で、売買のタイミングを見極めるのが、難しい時期と読み取れるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東京瓦斯<9531>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,650円
下値目安:2,373円
※10/18終値2,524円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約4.9%、下落幅は約5.9%と考えられます。よって、上値は「2,650円」、下値は「2,373円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安をつけた場合は、25日・75日移動平均線を上抜けし、そのまま上昇しそうですが、7月に付けた年初来高値には届きません。
引き続き高値圏を推移することは予測されますが、様子見姿勢が強まり、引き続き方向感なく横ばいに推移が継続すると考えられるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、現在下位にある200日移動平均線を下抜けします。そうなると、これまでの高値圏から一段低い位置で推移することになるでしょう。
もし、そのまま低迷が続くと、場合によっては、25日・75日移動平均線が200日移動平均線を下抜けする可能性も出てきます。
そうなると、これまで高値圏を維持してきましたが、短期的な下落局面を迎え、株価の水準が下落方向に変化するでしょう。
このように同社は、今年5月以降高値圏を推移してきましたが、ここに来てその流れが転換する可能性が出てきました。
直近も横ばいに推移していますので、ここからどちらの方向に進むか分かりませんが、もし下落方向に動き、下値目安に迫った場合は、下落時のシナリオを想定したほうが良いでしょう。
仮に上昇した場合でも、上値は重たく、横ばいに推移すると予測されます。そういったこともふまえると、全体的に上値が重たいのが、同社のこの時期の特長でしょう。
高値圏を長く維持してきていますので、そろそろ次の展開があるのでは?と考えてしまうところですが、あくまでもこのような目安を持って、見ていくのが良いでしょう。
上値目安の方向へいく場合は、まだこのような状況が続き、下値目安の方向へいく場合は、展開があるのように、動きによってシナリオを分けながら、動向を見ていくと良いでしょう。
そして、方向感が決まってから、その動きに合わせて戦略構築し、売買のタイミングを考えていくのが良いかもしれません。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/10/24時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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