日経平均株価26,000円割れ…このまま下落続く?~2022年9月30日版~
とうとう…日経平均株価が26,000円割れし、25,000円台に突入しました。これまで何とか26,000円台を維持してきただけに、この展開に悲観的な投資家もいるかもしれません。
8月中旬に、29,000円に到達したのもつかの間、そこからは急展開するように、日経平均株価は、下落方向に推移中です。
特に先週からは、比較的急落しているように見えることもあり「これから暴落が起きるのでは?」と心配な人もいるかもしれません。
そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。
今週の株式市場動向
こちらをご覧ください。こちらは9/14~9/29の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。
- 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
- 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
- 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
- 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
- OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
- RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数
※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください
これらの指数をふまえると、今週の株式市場は、日経平均株価と株式市場全体が”あまり連動していない”週でした。営業日の少なかった先週を含めても、同様にあまり連動していない2週間でした。
詳細を見ると、今週はじめの9/26の日経平均株価は、約722円下落しました。円単位で状況をつかむ投資家にとっては、これは一大事であったかもしれません。
しかし、日本株市場全体では、下落傾向にある銘柄は少なく、日経平均株価の円単位の下落幅ほど、下落していないことが、底値指数の動きから分かります。
また、わずかではありますが、日経平均株価が小幅上昇した9/27は、株式市場全体は、下落傾向が強いときでした。
そして、9/28は、日経平均株価は小幅下落でしたが、株式市場全体は、9/26のときよりも下落方向に動いていることが底値指数から分かります。
9/29については、日経平均株価と株式市場全体が反対方向に動き、日経平均株価は小幅上昇しているが、株式市場全体は、9/26のときよりも、更に下落方向に動いていることが分かります。
このように、今週の株式市場は、日経平均株価の動きと、日々互い違いになるような動きをしていました。
それをふまえると、日経平均株価を基準に相場分析する投資家の中でも、「円単位」で分析している投資家にとっては、とても難しい展開だったでしょう。
特に、難しくしたのが、9/26の日経平均株価の下げも、%で見ると「2.66%」にとどまっていることです。
しかし、これを「約722円」と円単位で捉えている投資家にとっては、ここを暴落や大幅下落と誤った分析をしてしまい、個別株の動きと反対方向への動きをしてしまったかもしれません。
もしくは、9/28、9/29と、株式市場全体は、9/26よりも下落しているにも関わらず、日経平均株価が小幅変動なので、株式市場の下落が止まったと錯覚してしまったかもしれないでしょう。
反対に、私たちのように株トレンド指数を基準に相場分析する投資家にとっては、日経平均株価の下落幅ほど株式市場は下落していないと捉えたり、少しずつ暴落リスクが出てきていると捉えることができたでしょう。
このように、今週は次のリスクに対する分析が、ずいぶんと分かれた週だったと考えられるでしょう。
では、現状を詳しく理解するために、直近2ヶ月の状況を見ると、今週の株式市場は、日経平均株価を基準に見ると、急落とも言えるような動きをしていることが分かります。
ただし、株トレンド指数の各指数の発生状況を見ると、今週は、まだ下落トレンドが発生しているような状況ではないことが分かります。
それをふまえると、ここは日経平均株価を基準に見る下落が止まったタイミングではなく、このまま下落方向への動く可能性を残した状況であることが分かります。
もし、すでに暴落が起きていれば、ここを底値に反発すると考えられますが、まだ暴落が起きている状況ではありません。
その一方で、調整局面にあるような一時的な下落で、再び上昇への準備をしている段階である可能性も残しています。
このように、今週の株式市場は、ここから下落方向に動くリスクがありながらも、再び上昇の可能性もある、分岐点にいると読み取れます。
なお、もしここから暴落や大幅下落が起きるようなときは、5月上旬や6月中旬のような動きになると予測されます。
もしくは、もしここから比較的大きな暴落になることがあれば、年初に起きたような暴落になる恐れがあります。
前者の場合は、底値指数が30程度を上限に反発、後者の場合は、底値指数が80程度を上限に反発するような暴落や大幅下落です。
週明けにならないと、まだ分からない状況が続いていますが、ここからの動向次第では、こういったシナリオも考えられます。
これまでのような暴落リスクがほとんどないような状況ではありませんので、こういったリスクも十分に想定しながら、週明けの株式市場を迎えると良いでしょう。
※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。
※2.本記事は2022/9/30(木)14:00時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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