一六堂(3366 東証二部)

2012/12/06

業種:小売業
アナリスト:柴田 郁夫

1.会社の概要
・同社は高価格帯の和食居酒屋「天地旬鮮八吉」を主力業態に、都心部 を中心に18業態83店舗を直営展開。
・漁港での買参権を活用した独自の鮮魚流通システムと、主要駅近くの好立地エリアにドミナント展開する店舗戦略に特徴。
・2011年12月に東証二部上場。12年12月10日より東証一部に指定替えの予定。

2.財務面の分析
・厳しい業界環境の中、同社は安定的な売上の伸びと高い収益性を維持。
・2012年2月期は東日本大震災の反動増もあり大幅な増収増益。
・2013年2月期は会社計画並みの増収増益を予想。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本は、現在のマネジメントチームが築いたビジネスモデルによって形成。これが高い収益性や財務基盤を支える。

4.経営戦略の分析
・当面の戦略は都内及び首都圏を中心に主力業態を軸とした店舗展開。中長期的には地方都市へのエリア拡大も視野。
・エリア拡大による店舗数増加で売上高成長が見込まれる反面、同社の特徴や強みが薄れる成長のジレンマ対策に注目。

5.アナリストの評価
・同社の中期的な出店計画に基づくと、2015年2月期までの年平均成長率は売上高で+8.2%、営業利益は+13.1%を予想。
・現在の株価水準は、見直し余地ありと判断され、中長期的な適正株価水準は650円~850円のレンジを想定。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。