JT<2914>6月末配当権利確定予定…直近も年初来高値を更新し、昨年の高値更新も射程圏まで上昇中…権利確定日で株価どうなる?
6月末に配当権利確定日を予定しているJT(日本たばこ産業)<2914>。高配当銘柄として、ランキングの上位にある同社は、4月の第1四半期決算前から続いていた上昇トレンドの勢いのまま、さらに上昇し続けています。
5月以降、25日・75日の両移動平均線の上に位置し、やや過熱感を帯びていますが、6月には年初来高値を更新し、昨年の年初来高値の更新も射程圏に入り、順調に推移しています。
そのような中、 6月末に配当権利確定を予定している同社ですが、権利確定日前後にどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
日本たばこ産業<2914>の配当権利確定前後の株価動向は?
では、同社の権利確定日を挟んだ1ヶ月間(6月上旬~7月上旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2021年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向が9回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、この時期にやや上昇しやすい傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて2回あります。反対に小幅変動である5%以内の変動は13回見られます。
その他、10%には届かないものの、5~10%の変動が見られますが、同社の株価は、この時期に比較的変動が小さいと考えられるでしょう。
ただし、5~10%の変動が少ないとはいえ、7回見られます。またそのうち4回は下落方向に動いていますので、この範囲の下落が許容できない人にとっては、難しい動きかもしれません。
では、同社の株価は、権利確定の前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
日本たばこ産業<2914>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,469円
下値目安:2,236円
※5/30終値2,360円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約4.6%、下落幅は約5.2%と考えられます。よって、上値は「2,469円」、下値は「2,236円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、直近につけた年初来高値だけでなく、昨年の年初来高値2,417円(12/17)より高値を付けます。
そうなると、今年に入ってからの好調な推移を維持し、引き続き高値圏で推移することが考えられるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、上向いた25日移動平均線と横這いの75日移動平均線の間に位置することになります。
そうなると、3月から順調に推移していた上昇トレンドが一服し、トレンド転換する可能性があります。
権利確定日前後は、これまで上昇しやすい傾向がありますが、5~10%の下落が数年ある傾向が見られます。
よって、これまでの好調な推移から過度に反発することを期待するのではなく、短期的なトレンドの転換を想定しておくと良いでしょう。
このように同社は、権利確定日前後に上昇しやすく、直近の流れが続くと、そのまま順調に上昇しそうに見えます。
しかし、例年の傾向の中でも、下落した場合を考えると、これまで順調だった上昇トレンドが転換する恐れもあります。
これらを考慮すると、直近は好調ですが、決して上昇一辺倒で考えることなく、下落方向に動いた場合は、反発への期待よりも、短期的なトレンド転換を想定するのが良いでしょう。
そういった意味では、安易に上昇トレンドに乗ろうとせず、権利確定日前後で、どのような動きを見せるか慎重に見ていく必要があるでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2022/6/20時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
このような分析をすることで、個人投資家が難しいと感じる「売り(損切り・利益確定)のタイミング」や「買いのタイミング」を具体的に知ることができます。もし、あなたも実際に有効な「売買のタイミング」を習得したいなら、こちらのeBook(電子書籍)『日本株再入門』を今すぐお読みください。
実際に有効な「売買のタイミング」を学びませんか?【無料】でeBook(電子書籍)を受取るにはこちらをクリック
【無料】でeBook(電子書籍)『日本株再入門』を受け取るには、今すぐこちらをクリックしてください。
この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
【高橋佑輔の関連記事】