今週の注目レポート (6月25日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

●ギフト(9279)【 2+→2+】
「将来へ向けて着実に布石を打っている」
21/10期2Q(11-4月)は前年同期比増収増益で着地した。但し、期初計画に対しては未達であった。要因は緊急事態措置対象自治体及び蔓延防止等重点措置対象自治体からの営業時間短縮要請に応じたためであり事業の問題ではない。確かに営業時間短縮により業績回復の歩みは遅れたが、将来に向けて店舗展開、人員確保、そして生産性向上策が着実に進捗している。売上高営業利益率が前期比で低下しているのがその結果でもある。業績進捗率は、売上、利益ともにここ数年(上場後)ではやや低い。また、緊急事態宣言終了後も営業時間短縮要請が東京などでは続くため厳しい状況であることには変わりないことは気になる。しかし、出店スピードや生産性が上がっており、少々の遅れは挽回可能だとTIWはみている。
予想ROE:17.9% PBR:7.9倍、来期予想PER:28.0倍、来期予想EPS成長率:58%
株価(6/25終値):2,485円 Fモデルによる理論株価:1,508円(6月22日by山方秀之)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)〔http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。