高島屋<8233>長期の下落トレンドを抜け、今年から上昇を開始し直近も年初来高値を更新し好調に推移中…決算発表でさらに株価上がる?
6/25に第1四半期決算発表を迎えた高島屋<8233>。2020年はコロナ・ショック後、低迷したまま横這いでしたが、今年から上昇を開始し、今月に年初来高値を更新しています。
昨年7/31の699円の安値から、現在は1300円台まで上昇しています。2017年に2,000円台だったことを考慮すると、長期的にはようやく下落トレンドを脱したようにも見えます。
そのような中、第1四半期決算を迎えた同社ですが、ここからどのように推移する可能性があるのでしょうか?
高島屋<8233>の第1四半期決算前後の株価動向は?
決算を挟んだ1ヶ月間(6月中旬~7月中旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が8回、下落傾向が13回見られます。この数字を見る限り、下落傾向があると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、上下合わせて10%以上は7回あります。10%付近の変動も合わせると11回あります。それを考慮すると、比較的この記事は株価が変動しやすいと考えられるでしょう。
特に、過去に1度だけですが、15%以上の下落と、20%の上昇があることをふまえると、どちらか一方に動くのではなく、上下どちらにも比較的大きな変動があることを想定されるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
高島屋<8233>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:1,496円
下値目安:1,255円
※6/10終値1,338円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約11.8%、下落幅は約6.1%と考えられます。よって、上値は「1,496円」、下値は「1,255円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、直近に付けた年初来高値を更新します。そうなると、過熱感から一時的に調整局面に入ると考えられますが、現在よりも一段高い位置での推移の展開になるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、75日移動平均線のやや上の位置まで下落します。そのときは、この75日移動平均線を下値の抵抗線として推移していくでしょう。
このように同社は長期的な下落トレンドは抜けたものの、ここからさらに上昇するか、それとも下落するかの分岐点とも言えます。
そして、これまでの傾向を見る限り、上昇幅は下落幅に比べて大きいものの、全体としてはこの時期は下落傾向が強いことが気になるところです。
過去に15%以上の下落もあったことも考えると、さらに上昇し年初来高値更新に偏って考えることなく、下落する可能性もふまえて売買のタイミングなどを見ると良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2021/6/24時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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