KDDI<9433>昨年から上下を繰り返しながら上昇し、直近も年初来高値を更新し好調に推移中…権利確定で株価どうなる?
1/29の第3四半期決算では大きく下げる局面がありましたが、すぐに回復し、多少上下しながらも直近年初来高値を更新しています。
昨年8月末の急落以降、9月には2,600円台まで下げましたが、その後は上下を繰り返しながら、現在に至り、堅調に上昇を続け、直近も短期的に上昇トレンドに入っています。
このような中、同社はこれから株主優待の権利確定日を迎えますが、株価はどのように推移する可能性があるのでしょうか?
KDDI<9433>の優待権利確定前後の株価動向は?
同社の株価は、直近年初来高値を更新し、上昇する75日移動平均線の上を25日線が同様に上昇しています。これまで何度か下落局面もありましたが、75日移動平均線が下値の抵抗線となり、その都度反発しています。
では、権利日前後10日間(3月下旬~4月初旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2020年の株価の推移を見ると、上昇傾向が13回、下落傾向が6回、変わらずが2回見られます。この数字を見る限り、権利確定後の株価は、上昇傾向があると考えられるでしょう。
変動幅を見ると、2020年を除いては、10%以内の変動にとどまっています。それを考慮すると、同社の株価は、この時期に、それほど大きく変動しない傾向があると考えられるでしょう。
では、同社の株価は権利確定後に、どのように推移する可能性があるのでしょうか?
KDDI<9433>の権利確定後の株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【予想変動幅(率)】-3.5%~3.9%
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約3.9%、下落幅は約3.5%と考えられます。よって、現在の株価(3/22終値3,489円)で計算した場合、権利確定後には、おおよそ「3,365円~3,626円」の範囲で変動する可能性があります。
上値の目安に到達した場合は、直近に更新した年初来高値のやや手前に落ち着きます。これまで動向をふまえると、上昇の過程で大きく上下を繰り返しているので、再びここから調整に入る可能性があるでしょう。
反対に下値の目安に到達した場合は、25日移動平均線を下抜けします。そうなると、75日移動平均線を下値の抵抗線として推移する可能性があるでしょう。
このように同社は、好調に推移しているものの、調整局面に入る可能性があります。これまでは、その調整から上昇に入っていますが、高値圏を推移しているだけに、判断が難しいところでしょう。
いずれにしても、調整局面をふまえれば、このまま上昇しない可能性が高いので、短期的に売買する場合は注意が必要でしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてはいかがでしょうか。
※本記事は2020/3/26時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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