『TIWモデルポートフォリオ』の年間レポート(2020年)
【TIW藤根靖晃が考える参考ポートフォリオ『TIWモデルポートフォリオ』】
“試行錯誤の連続であったが、昨年を上回る成績”
■ 2020年のパフォーマンス結果(年間)は、絶対パフォーマンスで+21.4%、対TOPIX(パフォーマンスの単純差異)では+16.55%、対日経平均(同)では+5.38%であった。
■ 2020年は年初からの新型コロナウイルス感染症によるパンデミックと経済失速、それに対応した各国政府・中央銀行による財政出動、金融緩和・資金供給の中で激動する相場展開であった。
■ 1-3月においては市場の下落に抗することが出来ずに、3月末時点では絶対値で▲26.5%(対TOPIX▲8.2%)と大きく躓いた。巣籠もり関連などによるリバウンド局面にも乗り遅れ、4月末には対TOPIXは▲8.6%にまで悪化した。しかし、5月以降は半導体・電子部品、5G・デジタル化関連銘柄や新興企業など捉えたことからパフォーマンスは急回復し、10月末には対TOPIX+20.2%を記録した。しかしながら、米大統領選(11/3)以降の市場の上昇と物色対象の変化の波に乗れずに、11月に大きくパフォーマンスを落とした。
■ 2020年期間中の新規採用銘柄数41銘柄、除外数41銘柄であった。例年(19年が採用20・除外15、18年が採用20・除外28)よりも銘柄入替が多くなってしまったのは、ジタバタと試行錯誤を続けたことを象徴していると言えるだろう。
■ 21年は前半は引き続き新型コロナウイルスの影響が強く残る中で、金融緩和の継続から株式市場は浮揚気味に推移すると考えている。一方で、厳しい経済環境が続くことから企業の優勝劣敗がより顕著になることも予想される。グロース銘柄、バリュー銘柄という決め撃ちは行わずにファンダメンタル重視に徹したいと考えている。
■ 設定来の累計(2011/12/27からの2020/12/30までの9年間)では、絶対パフォーマンスで+516.21%(6.16倍)と過去最高を更新。 TOPIXに対するパフォーマンス(TOPIXを常に100として計算)は、2.47倍であった。2020年12月末時点のTOPIXに対する年率平均超過リターン(過去累計)は10.6%である。
“12月はやや復調”
■ 11月は対TOPIX▲7.51%、対日経平均▲11.36%と大きく沈んだが、12月は絶対値で+4.53%、対TOPIX+1.91%、対日経平均+0.79%と僅かであるが戻すことが出来た。
■ 12月末時点(16銘柄)ならびに月内に除外した銘柄(1銘柄)の採用中の月間(対象期間)の対TOPIXの勝ち負けは、9勝8敗であった。対TOPIXにおけるプラス寄与では、ヨコオ(6800)+24.6%、トリケミカル研究所(4369)+14.6%、田中建設工業(1450)+14.2%。マイナス寄与が大きかったのは、 Sun Asterisk(4053)▲23.2%であった。Sun Asterisk(4053)への見切りが遅れたことがやや心残りである。
TIWは、“個人投資家が株式投資においてプラスのパフォーマンスを得るにはどのような投資戦略を採ることが望ましいのか”、を熟慮することから始めました。その議論の中で、次の3つを実現することを目指しました。
◇ 金融・経済について専門知識がなくても株式投資が楽しめるようにする。
◇ 投資に関して膨大な時間を費やさなくても投資成果を期待できるようにする。
◇ ポートフォリオの構築後は、日々のマーケット変動に振り回されること無く、銘柄入替を余裕を持って行えるようにする。
成長性があり、足もとの業績が確りした企業をその時点のマーケットに対して比較的割安な株価水準で投資をする。答えはシンプルですが、そのためにマーケットの妥当水準を常に考え、バリュエーション方法も独自に考案しています。
TIWモデルポートフォリオは、2011年12月27日の開始以来、銘柄の新規採用、除外に関する全てを、そのタイミングにレポートとして、完全にオープンに公表しております。
毎月、月初に月間成績に関するレポートを発行しているほか、随時(不定期)銘柄入替えに関するレポートを発行しております。
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TIWモデルポートフォリオは、TIWの銘柄選択手法の合理性を証明することを目的に作成・提供しているものであり、パフォーマンスを保証するものではありません。あくまでも投資家への情報提供を行うものであり、それに依拠したいかなる結果に対してもTIWは一切の責任を負いません。また、レポート等の作成に関して、完全性、正確性、適時性を保証するものではありません。投資に係る最終決定は投資家ご自身の判断と責任で行ってください。