任天堂<7974>11/5第2四半期決算発表。半年間で年初来高値更新まで上昇も、直近は高値圏を横ばいに推移中…再び年初来高値更新の可能性は?
11/5に第2四半期決算発表を迎えた任天堂<7974>。3月には30,000円台前半まで急落したものの、その後は上昇を続けてきました。9/3には年初来高値61,300円まで上昇しました。
その後も、上値を狙うべく横這いで推移していましたが、10月に入りやや値を下げ、現在は57,000円前後を推移しています。
そのような中、第2四半期決算発表を迎えた同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
任天堂<7974>の第2四半期決算前後の株価動向は?
同社は、3/13の年初来安値31,880円から9/3の年初来高値61,300円まで、約半年間で大きく株価上昇しました。直近は、やや横ばいですが、依然として高値圏にあります。
では、決算を挟んだ1ヶ月間(10月下旬~11月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が11回、下落傾向が9回見られます。この数字を見る限り、やや上昇傾向がありますが、ほぼ均衡していると考えて良いでしょう。
変動幅を見ると、その年によって違うことが確認できます。これまで様々な分析をしてきましたが、今回のように傾向が見られないのは初めてのことです。ただし、下落時は15%程度が目立つという特徴は読み取れます。
よって、同社は株価の上下は均衡しているものの、決まった傾向がなく、そのときによって違うというのが分析結果です。それだけ、どちらにどう動くかが予測しにくい難しい傾向であると考えられるでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
任天堂<7974>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:60,220円
下値目安:52,170円
※10/27終値57,030円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約5.6%、下落幅は約8.5%と考えられます。よって、上値は「60,220円」、下値は「52,170円」が目標株価と考えられるでしょう。
もし、上値の目安に到達した場合は、やや横ばいの状況から、再び高値を狙える動きになるかもしれません。しかしながら、その一方で、一時的に上昇し、様子見に入る可能性もあるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、75日移動平均線を下抜けし、25日線が75日移動平均線を下抜けする可能性も出てきます。そのときは、短期的な下落トレンドに入る可能性が出てくるでしょう。
このように同社は、非常に予測しにくい状況に加え、株価が上昇した場合は、再び高値が狙えるものの様子見になる可能性があります。また、下落時は短期的にトレンドが変わる可能性があります。
これらを考慮すると、積極的に売買するのは難しいタイミングと考えられるでしょう。ゆえに、ここで無理に売買せず様子見をするのも選択肢の一つかもしれません。
ぜひ、このような情報をもとにあなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2020/11/2時点に執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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