今週の注目レポート (8月30日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●日本動物高度医療センター(6039)【 2→2+】
「業績見通しに明るさ、投資評価を変更」
20年3月期1Q(19年4-6月)の連結業績は、前年同期比10%の増収、同43%の営業増益と大幅な増収益を達成した。18年1月に開業した東京病院が引続き堅調に拡大しているほか、川崎本院の診療件数も回復に転じた。20/3期通期業績については、診療件数等の見通しが不透明なため、当面、会社側、TIWとも期初に想定した予想を変更しない。ただ、来21/3期の業績については、コストアップが小幅に止まることから、増益幅の拡大が期待できそうで、TIWは前回予想を上方修正する。
予想ROE:15.6% PBR:2.9倍、来期予想PER:14.8倍、来期予想EPS成長率:23%
株価(8/30終値): 2,307円 Fモデルによる理論株価:1,793円(8月26日by杉山勝彦)

●プロトコーポレーション(4298)【 1→1】
「広告関連、情報・サービスの増収、収益性改善により1Qは増益で順調に発進」
投資評価は「1」を維持。理由は(1)20/3期1Q(4-6月)決算では中古車、整備、新車の各領域で取引先数を伸ばし、アップセルも相俟って自動車関連情報事業の中核、広告関連及び情報サービスの収益向上を図ったことが評価できる、(2)20/3期同社計画上振れ見込みに変化がない、(3)7月からの整備、新車領域での新サービス提供開始により一段の収益力向上が見込めること、などによる。
予想ROE:15.6% PBR:1.7倍、来期予想PER:13.4倍、来期予想EPS成長率:-20%
株価(8/30終値):1,206 円 Fモデルによる理論株価:1,364円(8月28日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)〔http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。