今週の注目レポート (3月29日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●プレミアグループ(7199)【 2+→2+】
「コア2事業で取扱高の2桁成長が続く、3Q累計、3Qともに実質大幅増益」
19/3期3Q累計(4-12月)の税前利益は前年同期比17.6%減。ただし、前年の一過性利益や今期の会計基準変更影響除く同一条件比較(実質)ではコア2事業好調(取扱高増加やクレジットでの延滞債権残高率の低水準維持などによる)により同46.2%増となった。3Q(10-12月)のみでも税前利益は同一条件比較で前年同期比60.9%増と大幅増益となり、3Q累計の通期計画遂行状況も良好からTIWは従来どおり同社計画上振れ予想を維持。
予想ROE:23.5% PBR:4.7倍、来期予想PER:13.0倍、来期予想EPS成長率:17%
株価(3/29終値):1,920円 Fモデルによる理論株価:2,459円(3月26日by高田悟)

●ヨコオ(6800)【 2+→1】
「車載通信機器で収益改善が進む、無線通信機器は好調が続く」
3Q累計の営業利益は前年同期比0.4%減となった。車載通信機器が中国生産拠点の改善などにより大幅増益となり、無線通信機器が微細スプリングコネクタのPOS端末向け好調などから大幅増益となった。しかし、半導体市場減速や成長への固定費増から回路検査用コネクタが大幅減益となり利益は横這い。3Q(10-12月)の利益も同様の展開で横這い。無線通信機器事業の販売の勢いなどから19/3期は同社計画上振れ予想を維持。
予想ROE:10.1% PBR:1.4倍、来期予想PER:11.6倍、来期予想EPS成長率:18%
株価(3/29終値):1,614円 Fモデルによる理論株価:1,929円(3月29日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)〔http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。