「米中首脳会談と米軍のシリア攻撃」(グローバル)

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トランプ米大統領が就任して以来初の米中首脳会談が開催されました。2大経済大国の首脳が率直な意見交換を行い、両国の信頼関係が深まったと伝えられますが、具体化はこれからです。一方、会談中に米軍が、化学兵器を使用したとしてシリアを攻撃したことが伝えられました。中国にとっては米国の行動力を目の当たりにする結果となり、今後の米中関係への影響も注目されそうです。

【ポイント1】「100日計画」策定で合意

米中貿易不均衡是正に向けて一歩前進

■4月6-7日に、米国フロリダ州でドナルド・トランプ米大統領と習近平中国国家主席の初会談が開催されました。経済面では、米中貿易不均衡問題を一定期間内に是正することを目指す「100日計画」の策定が合意されました。トランプ大統領は就任以前から貿易不均衡の是正を訴えており、最大赤字国である中国に対して貿易赤字の削減を迫るものとして受け止められました。米国は航空機などの対中輸出の拡大を求めるなど積極的な発言が目につきますが、中国側からは明確な反応はなく、今後具体的に内容が詰められる見通しです。

【ポイント2】米軍がシリア空軍基地を攻撃

狙いは中国に対するけん制か?

■今回の米中首脳会談は、国際情勢において異例ずくめでした。会談前の5日に北朝鮮がミサイルを発射しました。米国が非難声明を発表したのに対し、中国は北朝鮮のミサイル発射に反対すると同時に関係国の自制を求めるとの声明を発表し、米中の違いが浮き彫りとなりました。会談でも北朝鮮の核計画が深刻な段階に入ったとの認識を共有化したとされますが、具体的な合意の発表はありません。こうした中で、米軍がシリアを攻撃しました。シリアへの攻撃はミサイル発射を繰り返す北朝鮮や、同国への制裁などで足並みが揃わない中国をけん制する意味合いも含まれていた可能性があります。

 

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【今後の展開】「100日計画」の具体化と日本への影響に注目

■米軍のシリア攻撃は、世界平和におけるトランプ米政権の立場を明確に示すものとなりました。シリアとの関係が強いロシアや北朝鮮にとっては大きなけん制になったと思われます。こうした中、中国の世界平和に果たす役割は重要度を増しました。

■経済面では「100日計画」が注目されます。米国にとって最大の貿易赤字国は中国ですが、2位は日本です。2国間協定を重んじるトランプ政権にとって、中国との「100日計画」は日本との貿易交渉の布石となるだけに、計画の具体化が注目されます。

(2017年 4月 11日)

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