今週の注目レポート (8月31日)

2018/09/03

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

●日本動物高度医療センター(6039)【 2+→2+】
「新設の東京病院が寄与、好業績が続く見通し」
18年1月に同社3番目の診療所として開業した東京病院の診療活動は順調で、19/3期1Q(18年4-6月)の初診件数は前年同期比26%も増えた。開業費用の負担も一段落したことから、19/3期1Q業績は、着実な増収増益になった。19/3期通期業績は、東京病院がフルに寄与することから前年度比2ケタの増収増益が見込まれる。収益力も上昇、営業利益率は過去最高水準に達する見通し。
予想ROE:17.3% PBR:4.1倍、来期予想PER:18.3倍、来期予想EPS成長率:24%
株価(8/31終値):2,861円 Fモデルによる理論株価:1,614円(8月27日by杉山勝彦)

●オリンパス(7733)【 2+→2+】
「訴訟関連費用で通期利益予想を引き下げ。株価の見方は従来通り」
19/3期1Q(4-6月)は、売上1,805億円(前年同期比5%増)、営業損失116億円と赤字転落。これは機関投資家からの損害賠償請求訴訟で和解成立により引当金約190億円、及び中国生産子会社に対する訴訟判決に伴う引当金約35億円が発生したことによる。本業の医療事業は増収・2桁営業増益で、内視鏡・外科・処置具とも実質増収を維持しており、想定以上の強さはないものの、概ね順調に推移している。訴訟関連の引当金計上で今期利益見通しが下方修正とはなったが、本業に対する見方は変わらない。
予想ROE:8.7% PBR:3.7倍、来期予想PER:21.2倍、来期予想EPS成長率:83%
株価(8/31終値):4,525 円 Fモデルによる理論株価:2,637円(8月27日by服部隆生)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)〔http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。

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