今週の注目レポート (5月11日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

●三菱自動車(7211)【 2+→2+】
「販売面の好調で円高影響を吸収し2桁増益を見込んだ同社計画はポジティブ」
想定以上の販売好調やコスト削減により18/3期は計画を上回って着地した。同日開催の決算説明会で久方ぶりに投入した新モデル2車種の受注状況の好調が確認できたこと、などがポジティブ。また、19/3期は円高影響が厳しい中で販売面好調持続やコスト削減により2桁営業増益を計画したことが評価できよう。
予想ROE:13.6% PBR:1.5倍、来期予想PER:9.5倍、来期予想EPS成長率:7%
株価(5/11終値): 859円 Fモデルによる理論株価:1,421円(5月10日by高田悟)

●トヨタ自動車(7203)【 2+→2+】
「19/3期計画は為替円高影響を除けば増益を見込むポジティブな内容」
18/3期は中国除きでは販売台数が伸び悩む中でも為替変動による増益影響を除く実力ベースで確り営業段階増益を確保したこと、特に4Q(1-3月)は売上構成改善や品質費用減少などから大幅営業増益となるなど収益力の向上が着実に進んでいることが確認できたことがポジティブ。さらには、19/3期は一転、円高の逆風下、販売台数横這い、北米での販売費用増、成長への投資拡大を想定する中で、為替変動による減益影響を除く実質では増益を計画したことが評価できる。
予想ROE:10.4% PBR:1.3倍、来期予想PER:10.9倍、来期予想EPS成長率:6%
株価(5/11終値):7,543円 Fモデルによる理論株価:7432円(5月11日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。