今週の注目レポート (3月23日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●東海理化(6995)【 2+→ 2+】
「3Qから増益に転じ業績は足下堅調、北米を除き全般に仕事量が上向く」
3Q累計の営業利益は前年同期比6.7%減の212.7億円となった。
18/3期通期計画は売上高を80億円、営業利益を10億円上方修正。
北米が予想ほど悪くなく、タイで売上構成改善が進み3Qが社内想定を上回ったもよう、主要取引先の投入新型車好調や生産増により4Q(1-3月)見通しが国内を中心に従来から改善することなどによる。同社計画上方修正はTIW想定線であり、TIW営業利益予想は従来予想を据え置く。
予想ROE:9.5% PBR:0.9倍、来期予想PER:8.4倍、来期予想EPS成長率:12%
株価(3/23終値):2,069円 Fモデルによる理論株価:4027円(3月20日by高田悟)
●椿本チエイン(6371)【 2+→ 2+】
「チェーン、精機が好調、成長投資拡大を主因とする自動車部品減益を補う」
3Q累計の営業利益は前年同期比0.7%減の152億円となり横這い。
主要自動車部品が販売面は北米悪化をその他の海外好調で補い堅調も、成長への費用先行や鋼材価格上昇影響などから減益となった。しかし、チェーンが国内販売好調や値上げ浸透から増益となり、精機が工場再編効果や受注回復により大幅増益となったことで補う。
3Q(10-12月)のみも同様の展開で営業利益は同1.9%減の57億円となった。円高からTIW予想は下方修正も同社計画過達予想は維持。
予想ROE:9.4% PBR:1.0倍、来期予想PER:10.1倍、来期予想EPS成長率:9%
株価(3/23終値):839円 Fモデルによる理論株価:1273円(3月23日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。