今週の注目レポート (1月26日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●豊田通商(8015)【 2+→ 2+】
「リチウム増産、資源安定確保に向けOrocobre社へ戦略的出資」
16日、同社は豪州のリチウム資源開発会社Orocobre(オロコブレ)社への約AUDドル292M(約260億円)の出資を発表。出資完了後のオロコブレへの出資比率は15%となる予定。オロコブレは鉱物資源(リチウム・ホウ酸)開発会社。同社とはアルゼンチンオラロス塩湖でのリチウム資源開発プロジェクト(本プロジェクト)において12年に合弁会社を設立し14年末より炭酸リチウムの生産を開始した。
予想ROE:10.1% PBR:1.4倍、来期予想PER:12.0倍、来期予想EPS成長率:5%
株価(1/26終値):4,580円 Fモデルによる理論株価:4060円(1月23日by高田悟)

●マルカキカイ(7594)【 2+→ 2+】
「18/11期は産業機械牽引により2桁増益を計画、建設機械見通しが保守的」
17/11期は営業利益は産業機械部門の国内外での販売堅調や、建設機械部門の後半の回復などにより売上が過去最高となり2桁増益となった。18/11期の営業利益は17/11期比16.1%増を計画。景気回復が続く国内で工作機械、射出成形機、ロボットシステムなどの販売増を予想。海外は米州での積極的な新商品投入や東南アジアでの生産が上向く自動車向け増加などにより主要地域で増収を図る。
以上により主力の産業機械部門で大幅増収見込み連続で2桁増益を予想。
予想ROE:7.5% PBR:1.2倍、来期予想PER:12.9倍、来期予想EPS成長率:14%
株価(1/26終値): 2,472円 Fモデルによる理論株価:3329円(1月25日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。