今週の注目レポート (7月1日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●システム ディ(3804)【 1→ 1】
「ランニング収益の拡大をベースに安定成長を期待」
16/10期2Q累積業績は大幅減益になったが、通期業績は、ほぼ予想通りの増収増益を達成できる見通しで、中期的にも着実な増収増益が期待される。ただ、同社の場合、学園向けと自治体向けの事業を主力としている性格上、季節変動が大きく、業績の趨勢を把握するのが難しいという難点があり、これが同社株の変動性の高さをもたらす一因となっている。
予想ROE:13.9% PBR:1.0倍、来期予想PER:5.8倍、来期予想EPS成長率:15%
Fモデルによる理論株価:1093円(6月29日by杉山勝彦)

●パーク24(4666)【新規→ 2+】
「カーシェア事業牽引による成長が期待される」
上期の営業利益は前年同期比20%増の95億円となり会社計画を4億円上回った。主力の駐車場事業が堅調に推移したことに加え、カーシェア貢献によりモビリティ事業の営業利益が前年同期の6億円から14億円に増加したことが2桁増益に貢献。TIWは上期の貯金と消費増税延期を勘案し、通期で会社計画を上回る営業利益を予想。
予想ROE:19.8% PBR:7.8倍、来期予想PER:33.1倍、来期予想EPS成長率:8%
Fモデルによる理論株価:1265円(6月29日by高田悟)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。