今週の注目レポート (2月5日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

 

●アイシン精機(7259)【 2→ 2+】
「中国市場やVW向けAT販売への過度な懸念が後退」
3Q累計は北米や中国市場の好調に加え、欧州でのAT販売台数の増加などから前年同期比10%増収となり、営業利益は新製品・能増投資に関わる償却費、研究開発費等の固定費が増加したものの、増収や原価低減効果、為替の差益で吸収し同8%増の1,242億円となった。3QのみではATの生産が上向き営業利益は同13%増の506億円となった。
予想ROE:7.7% PBR:1.2倍、来期予想PER:13.1倍、来期予想EPS成長率:8%
Fモデルによる理論株価:4918円(2月5日by高田悟)

●富士重工業(7270)【 1→ 1】
「販売は頗る好調、指標面の割安感が強まる」
4日発表の16/3期3Q累計(4-12月)決算で3Q(10-12月)3カ月間の業績の伸びが鈍化したことや足元の円高進行などから株価は大きく売り込まれているが過度に悲観的になる必要はないと考える。16/3期通期会社計画の超過達成を引き続き見込む。目標株価は16/3期TIW予想PER(防衛省関連特別利益を除くベース)で13倍程度妥当であると考え6,300円を維持。
予想ROE:31.6% PBR:2.7倍、来期予想PER:8.3倍、来期予想EPS成長率:0%
Fモデルによる理論株価:8090円(2月5日by高田悟)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。