今週の注目レポート (12月25日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●朝日インテック(7747)【 2+ →2+ 】
「1Qは好調なスタート。通期TIW予想を引き上げ」
16/6期1Q(7-9月)は、売上102億円(前年同期比24%増)、営業利益31億円(同54%増)となり、上期計画に対し高い進捗率を記録し、メディカル・デバイスとも非常に好調なスタートを切った。
予想ROE:18.9% PBR:12.0倍、来期予想PER:41.5倍、来期予想EPS成長率:18%
Fモデルによる理論株価:1519円(12月21日by服部隆生)

●ニッパツ(5991)【 2+ →2+ 】
「下方修正とはいえ通期で2桁営業増益の見込み、タイ回復が待たれる」
16/3期上期(4-9月)の営業利益は前年同期比19%増の155.4億円となった。海外での受注増と前年の北米での生産混乱収束による懸架ばねの大幅増益、精密部品の大幅増益で新機種向け立ち上げ局面での費用増や一部工場の合理化の遅れなどによるシートの減益を補い2桁増益。
予想ROE:8.6% PBR:1.1倍、来期予想PER:10.6倍、来期予想EPS成長率:13%
Fモデルによる理論株価:1753円(12月24日by高田悟)

●プロトコーポレーション(4298)【 2+ →2+ 】
「上期は減益とはいえ計画線、後半上向き通期2桁増益見込みに変化なし」
16/3期上期の営業利益は前年同期比14%減の22.2億円となった。
(株)タイヤワールド館ベスト子会社化により増収も、GooPit先行投資、のれん償却増、輸入タイヤ販価下落影響などから減益。ただし、減益とはいえ、会社計画線で着地。業績は概ね堅調、指標面にも割安感強く「2+」を維持。
予想ROE:11.3% PBR:1.2倍、来期予想PER:8.6倍、来期予想EPS成長率:12%
Fモデルによる理論株価:2819円(12月25日by高田悟)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。