今週の注目レポート (11月27日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●ミネベア(6479)【 2+→2+ 】
「通期利益予想引き下げも、株価に対する見方は不変」16/3期2Q累計(4-9月)業績は、売上2,955億円(前年同期比36%増)、営業利益274億円(同11%増)となり、営業利益は計画に届かなかった。2Qで足を引っ張った要因は解消し下期に一時費用は発生しない見込みである。会社側は通期業績見通しを修正した。売上は引き上げられた一方、営業利益は上期の未達分を織り込むことで15億円引き下げられた。
予想ROE:18.0% PBR:2.4倍、来期予想PER:10.1倍、来期予想EPS成長率:13%
Fモデルによる理論株価:1720円(11月24日by服部隆生)

●カルソニックカンセイ(7248)【 2+→ 1】
「体質改善が進む中、数量も上向き堅調、過去最高益更新が続く」16/3期上期(4-9月)の営業利益は前年同期比45%増の169億円となった。数量増、合理化、円安効果で固定費の増他を吸収し大幅増益。日本、米州、欧州、アジアの全ての地域セグメントが増益。北米での合理化進展により米州収益が大幅に改善。
予想ROE:11.5% PBR:1.4倍、来期予想PER:9.8倍、来期予想EPS成長率:11%
Fモデルによる理論株価:1514円(11月26日by高田悟)

●ミツバ(7280)【 2→ 2+】
「二輪製品の販売環境が厳しいが四輪車向けが支え業績は概ね堅調」上期は計画を営業利益で11億円下回った。米国における港湾ストの影響が想定外となり、加えて新興国の二輪車市場が想定以上に悪化ししたことが影響したもよう。会社は中間決算公表時に期初の通期予想を営業利益で20億円下方修正した。
予想ROE:12.8% PBR:1.1倍、来期予想PER:6.6倍、来期予想EPS成長率:25%
Fモデルによる理論株価:3900円(11月27日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。