今週の注目レポート (11月20日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●浜松ホトニクス(6965)【2+ → 2+】
「来期以降の成長確度は高まる。TIWの株価見通しは不変」
15/9期業績が未達となった他、今期営業減益の計画が示された点は物足りなさが残るが、来期以降の収益成長に向けた費用増が要因である。期待の案件がより具体化し、来期からの成長加速の確度が高まっていることは評価できるだろう。中期的な視点から株価の上昇をTIWでは引き続き予想しており、「アウトパフォーム」の見通しを据え置く。
予想ROE:9.1% PBR:2.8倍、来期予想PER:22.7倍、来期予想EPS成長率:26%
Fモデルによる理論株価:2091円(11月16日by服部隆生)

●椿本チエイン(6371)【2+ → 2+】
「アジア地域減速下で先行費用が重いが高収益体質に変化なし」
16/3期上期は売上高が前年同期比9%増の1,014億円、営業利益が同8%増の107億円となった。主力のチェーン、自動車部品の増収、円安効果により増収。営業利益は増収効果、原価改善、為替のプラス影響などで将来への先行費用増や人件費の増などを吸収し増益。
予想ROE:10.0% PBR:1.2倍、来期予想PER:11.1倍、来期予想EPS成長率:5%
Fモデルによる理論株価:1157円(11月17日by高田悟)

●豊田合成(7282)【 2+→ 2+】
「米州好調から業績は堅調、通期計画据え置きは保守的」
16/3期上期(4-9月)は前年同期比12%営業増益で着地。会社計画を21億円上回る。主力自動車部品事業が国内自動車生産減にも関わらず、米州好調と円安効果から増収となり、新製品や工場立上げなど主に国内で費用増を吸収し増益となったことによる。通期計画を据え置くが過達を見込む。
予想ROE:7.6% PBR:1.2倍、来期予想PER:13.1倍、来期予想EPS成長率:17%
Fモデルによる理論株価:3125円(11月19日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。