今週の注目レポート (10月2日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

 ●カルソニックカンセイ(7248)【1→ 2+】
「新興国景気悪化を勘案しても16/3期は営業過去最高益更新を見込む」
16/3期1Q(4-6月)の営業利益は前年同期比58%増の83億円となった。数量増、合理化、円安効果で固定費の増他を吸収し大幅増益。
日本、米州、欧州、アジアの全ての地域セグメントが増益。中でも合理化進展により北米の収益が大幅に改善。また、社内営業利益予想を10億円程度上回った模様で発進は順調。
予想ROE:11.0% PBR:1.2倍、来期予想PER:8.4倍、来期予想EPS成長率:14%
Fモデルによる理論株価:1364円 (9月29日by高田悟)

●きちり(3082)【2+ → 2+】
「15/6期未達は想定以上、先行コストに懸念が残るが、PFS事業に飛躍の可能性」
15/6期は計画を想定以上下回る結果であったが、16/6期は出店増と、イレギュラーな経費発生が抑制されると考えることから業績急回復が見込める。16/6期は、売上高8,500百万円(前期比+15.3%)、営業利益750百万円(同+68.5%)を計画している。
予想ROE:23.4% PBR:4.3倍、来期予想PER:12.5倍、来期予想EPS成長率:19%
Fモデルによる理論株価:601円 (9月30日by藤根靖晃)

●VTホールディングス(7593)【2+ → 2+】
「国内新車販売苦戦を他でカバーし業績は堅調」
1Qに上期営業利益計画の46%を遂行。1Qは社内計画を上回ったと見られ、期末に業績が伸びる季節性を踏まえれば上期は優に計画30億円(前年同期比6%増)を上回る増益で着地すると見る。順調な1Q発進を受け今般、従来の通期TIW営業利益予想は5億円上方修正した。
予想ROE:15.5% PBR:2.6倍、来期予想PER:13.6倍、来期予想EPS成長率:10%
Fモデルによる理論株価:586円 (9月30日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。