今週の注目レポート (9月25日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●日精エー・エス・ビー機械(6284)【 2+→2+ 】
「来期も海外が牽引し、増収増益基調をキープできよう」
15/9期3Q累計(10-6月)業績は、売上188億円(前年同期比15%増)、営業利益27億円(同2%増)。北米や南・西アジアが好調に推移し、全体の伸びを牽引。受注は四半期ごとに増加している他、6月末の受注残も高水準に積み上がっており、売上計上タイミングのずれ込み等がなければ、通期で会社計画に若干上乗せできる公算が高いだろう。
予想ROE:16.3% PBR:1.9倍、来期予想PER:10.5倍、来期予想EPS成長率:6%
Fモデルによる理論株価:3354円 (9月24日by服部隆生)
●東海理化(6995)【 2+→2+ 】
「1Qは順調に発進、会社通期計画超過達成見込みに変化なし」
1Qの営業利益は前年同期比横ばいの73億円となった。北米を中心とした海外でのトヨタ販売好調、円安から同6%増収となったが、トヨタ主力車種の新型への切り替え前にした国内での操業悪化や固定費の増加から横ばいにとどまる。
予想ROE:7.3% PBR:1.0倍、来期予想PER:8.8倍、来期予想EPS成長率:51%
Fモデルによる理論株価:4515円 (9月24日by 高田悟)
●椿本チエイン(6371)【 1→ 2+】
「自動車部品は先行費用増から減益も他事業で補い業績は堅調に推移」
1Qの営業利益は前年同期比6%増の48億円となった。自動車部品が中国や米国での生産体制強化に伴う費用先行から減益となったが、チェーン、精機の好調でカバーした。1Qは順調に発進、上期、通期で計画超過達成を予想。
予想ROE:10.4% PBR:1.1倍、来期予想PER:8.6倍、来期予想EPS成長率:10%
Fモデルによる理論株価:1219円(9月25日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。