今週の注目レポート (8月28日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

 

●オリンパス(7733)【2+ → 2+】
「1Qは4年ぶりに映像が営業黒字化。株価の見方は従来通り」
16/3期1Q(4-6月)業績は、売上1,875億円(前年同期比12%増)、営業利益171億円(同14%増)。主力の医療が1Qとして過去最高の売上・営業利益を更新し、映像も四半期としては約4年ぶりに営業黒字に浮上。
予想ROE:14.7% PBR:4.0倍、来期予想PER:22.0倍、来期予想EPS成長率:17%
Fモデルによる理論株価:2630円 (8月24日by 服部 隆生)

●朝日インテック(7747)【2+ → 2+】
「カテーテルでも着実に存在感がアップ。株価の見方も不変」
15/6期業績は、売上353億円(前期比26%増)、営業利益79億円(同33%増)となり、2月の修正計画を上回って着地。国内外の全ての主要地域で好調に推移した他、為替の円安も収益増に寄与した。同社はカテーテルを主軸のPTCAガイドワイヤに次ぐ第2の柱に育成する考えを示しているが、PTCAバルーンカテーテル/ガイディングカテーテル、貫通カテーテル各々の新製品効果で存在感を着実に高めている。
予想ROE:17.6% PBR:8.6倍、来期予想PER:36.7倍、来期予想EPS成長率:15%
Fモデルによる理論株価:1527円 (8月25日by 服部 隆生)

●ニッパツ(5991)【 2+→ 2+】
「上期計画を上方修正、通期営業過去最高益更新に向け順調」
1Q(4-6月)は前年同期比10%増収、営業利益は同1%増の81.9億円となった。国内自動車生産減、主要海外拠点タイ景気の低迷、パソコン需要減、などの影響を受けたが、国内商用車向け堅調、北米自動車生産増、シートの国内外での受注増、精密部品はデータセンター向けや車載用が堅調、円安効果などから大幅増収。
予想ROE:9.2% PBR:1.0倍、来期予想PER:8.5倍、来期予想EPS成長率:25%
Fモデルによる理論株価:1909円 (8月27日by 高田悟)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。