今週の注目レポート (7月17日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●マツダ(7261)【1 → 1】
「欧州、中国懸念から過度に悲観的になるべきでないと考える」
欧州及び中国関連銘柄と捉えられがちなことから、株価はこのところ軟調な展開が続く。ただし、同社グローバル販売台数(14年度)に占める割合は欧州が16.4%、中国が15.4%で、日系完成車メーカー内では相対的に高いが、絶対的に高いわけではない。また、両市場における販売は足下堅調であり、特に中国は市場を上回る販売が続いていることなどから過度に悲観的になるべきではないと考える。
予想ROE:15.0% PBR:1.6倍、来期予想PER:9.1倍、来期予想EPS成長率:5%
Fモデルによる理論株価:3191円 (7月13日by高田悟 )
  
●カルソニックカンセイ(7248)【1 → 1】
「日産の国内生産台数100万台回復は基本的にポジティブと考える」
16/3期TIW予想PER9.2倍の株価は中国リスクなどを織り込み底値圏と考える。投資が一段落し、刈り取り期に入った今期は米州、アジアでの増収、円安、合理化効果により営業過去最高益更新との見方に変化がないことから、強気の見方を継続。
予想ROE:11.2% PBR:1.1倍、来期予想PER:7.7倍、来期予想EPS成長率:19%
Fモデルによる理論株価:1470円 (7月16日高田悟 ) 

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。