今週の注目レポート (6月19日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●日精エー・エス・ビー機械(6284)【2+→ 2+】
「中期成長シナリオに変化なし。株価見通しも従来通り」15/9期上期(10-3月)業績は、売上125億円(前年同期比17%増)、営業利益16億円(同6%増)となり、売上は計画を上回った一方、営業利益は計画に5億円強届かなかった。今期予想は見直されたとはいえ、増収増益は確保し過去最高の売上・利益が見込めることを踏まえると、株価は依然売られ過ぎの水準にあると考える。
予想ROE:16.3% PBR:2.0倍、来期予想PER:10.5倍、来期予想EPS成長率:6%
Fモデルによる理論株価:3160円 (6月15日by服部隆生 )

●トーカイ(9729)【2+ → 2+】
「中長期的にシルバー事業、調剤薬局への需要は拡大」15/3期は売上高981億円(前期比+3.1%)、営業利益70億円(同+2.0%)、経常利益73億円(同+1.3%)、純利益45億円(同+28.9%)。16/3期は4.6%増収、2.9%営業減益を見込む。調剤薬局が消費税増税に伴う駆込み仕入れの影響がなくなるため減益を予想。
予想ROE:8.9% PBR:1.6倍、来期予想PER:16.5倍、来期予想EPS成長率:2%
Fモデルによる理論株価:4273円 (6月 17日by森田青平 )

●カルソニックカンセイ(7248)【1 → 1】
「16/3期は3期連続営業過去最高益更新の見込み」15/3期は日本が減収、アジアで売上は伸び悩んだが、米州の操業改善、海外での合理化進展、円安などにより10%営業増益。投資が一段落し、刈り入れ局面に入る16/3期は米州、アジアでの増収効果、円安、合理化効果などにより会社は前期比11%増の営業増益を計画。
予想ROE:11.2% PBR:1.3倍、来期予想PER:8.5倍、来期予想EPS成長率:19%
Fモデルによる理論株価:1476円 (6月18日by 高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。