今週の注目レポート (5月22日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●椿本チエイン(6371)【1 → 1 】

「15/3期は4事業揃って増益、16/3期は踊り場入りの計画だが従来どおり保守的」
15/3期は全事業が増収増益、計画を上回る増益で着地し、年間配当予想を上方修正した、などがポジティブ。自動車部品やチェーン事業を中心に一段の競争力強化に向け高水準の投資を見込む16/3期会社計画は踊り場を迎える想定だが、従来どおり保守的で計画以上の増益となる公算が大きい、自動車部品を中心に中期的に収益向上のモメンタムが強いとの見方に変化はない
予想ROE:10.9% PBR:1.4倍、来期予想PER:10.8倍、来期予想EPS成長率:10%
Fモデルによる理論株価:1,241円 (5月20日 by高田悟)

●ミツバ(7280)【1 → 1 】

「16/3期は全地域で増収増益を見込み営業過去最高益更新を計画」
15/3期は各地域での販売好調による増収効果、国内外でのコスト改善、円安効果で先行費用増を吸収し大幅増益。16/3期は米州好調持続、中国での拡販、アジア二輪向け好調などによる増収効果、コスト改善、円安効果などで成長投資拡大に伴う償却費増などを吸収し営業微増益、営業利益過去最高を会社は計画。TIWは会社計画上ぶれを予想。
予想ROE:15.2% PBR:1.8倍、来期予想PER: 8.8倍、来期予想EPS成長率:13%
Fモデルによる理論株価:3785円 (5月22日 by高田悟)

●浜松ホトニクス(6965)【2+ → 2+ 】

「光半導体や画像計測機器が強含み。株価の見方は不変」
15/9期上期(10-3月)業績は、売上622億円(前年同期比10%増)、営業利益137億円(同24%増)となり、計画を上回って着地した。医用機器・産業機器向け共に好調に推移。生命科学やバイオ分野向けデジタルカメラや半導体故障解析装置など好調で、これまで収益性で見劣りした画像計測機器の利益率向上はポジティブな進捗といえよう。
予想ROE:10.2% PBR:3.4倍、来期予想PER: 28.9倍、来期予想EPS成長率:11%
Fモデルによる理論株価:1949円 (5月18日 by服部隆生)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。