今週の注目レポート (4月24日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

 

 

 

●良品計画(7453)【 2+ →1 】
「アジア牽引で高成長、引き続き国内出店加速と中国消費者成熟背景に成長を期待」
15/2期通期業績は、営業収益が2,602億円(前期比+18%)の大幅増収、営業利益が238億円(同+14%)の増益。国内では衣料雑貨値引きの拡大とレトルト食品ヒットの反動が増収率を圧縮したが、海外では中国を中心としたアジアでの売上が、品揃え拡充と価格引下げ効果で大きく伸びた。16/2期も同社は現在の戦略を継続して規模の成長を目指す。
予想ROE:14.7% PBR:3.9倍、来期予想PER:20.9倍、来期予想EPS成長率:15%
Fモデルによる理論株価:12003円 (4月21日 by 糸井正和)

●マツダ(7261)【 1 → 1 】
「日経が前期営業利益が最高益になったようだと報道(速報)」
22日、日本経済新聞は同社15/3期営業利益が1割強増え2,000億円強となり2期連続で最高となったようだと報じた。円安定着と構造改革で稼ぐ力が向上しており、16/3期も増益基調が続く見通しで海外の新車販売が好調を維持し、営業利益は2,100億円前後になる見通しであるとの内容。
予想ROE:20.5% PBR:1.8倍、来期予想PER:8.0倍、来期予想EPS成長率:7%
Fモデルによる理論株価:4067円 (4月22日 by 高田悟)

●エービーシー・マート(2670)【 2+ →2+ 】
「引き続きスニーカー好調、ファッショントレンド背景に成長継続を期待」
15/2期通期業績は、売上高が2,135億円(前期比+14%)の大幅増収、営業利益が396億円(同+16%)の増益。好調なスニーカーが成長を牽引する状況が続いた。また海外では、レザーカジュアルやサンダルの売上が伸びた。16/2期も旺盛なスニーカー需要が続くと見て同社は、スニーカー販売促進戦略を継続する。
予想ROE:15.7% PBR:3.3倍、来期予想PER:17.2倍、来期予想EPS成長率:9%
Fモデルによる理論株価:5755円 (4月24日 by 糸井正和)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。