今週の注目レポート (4月3日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

 

●VTホールディングス(7593)【 2+→ 2+ 】
「15/3期が業績の底との見方に変化なし」
15/3期3Q累計(4-12月)の営業利益は前年同期比35%減の39.2億円となり、3Q(10-12月)のみでは営業利益は同45%減の10.8億円となった。会社通期営業利益計画達成には4Q(1-3月)に前年並みの利益確保が必要。新規M&Aの貢献、レンタカーの増益などで計画達成は可能とTIWでは見ている。
予想ROE:15.5% PBR:2.1倍、来期予想PER:10.3倍、来期予想EPS成長率:23% Fモデルによる理論株価:612円
(3月30日 by 高田悟)

●ミツバ(7280)【 1→ 1 】
「四輪向け拡販、二輪車向増などにより16/3期も営業過去最高更新を予想」
15/3期は従来のTIW予想どおり会社計画を20億円上回る営業利益 200億円を確保し2桁営業増益、過去最高営業益を更新し着地したと見る。16/3期は北米を除き市場環境は良好とは言えないものの、拡販による中国における四輪車製品の増、アジアでの二輪車向け増、上期を中心とした円安効果などによる増益を予想。
予想ROE:18.2% PBR:1.7倍、来期予想PER:8.9倍、来期予想EPS成長率:4% Fモデルによる理論株価:3683円
(4月2日 by 高田悟)

●椿本チエイン(6371)【 1→ 1 】
「自動車部品好調に加え他3事業も上向く、収益拡大のモメンタムは強い」
15/3期3Q累計(4-12月)は自動車部品好調に加え、チェーン、精機、マテハンも上向き営業利益率11.0%を確保。将来への先行費用が嵩む局面にあるがそれでも中間時に上方修正した会社計計画を更に上回る2桁営業増益が15/3期は見込める。16/3期は自動車部品受注が国内外メーカー向けに豊富である、米国景気好調に加え、日本、欧州の景気回復により他3事業も上向くと見て増収増益を予想。
予想ROE:10.8% PBR:1.4倍、来期予想PER:12.4倍、来期予想EPS成長率:6% Fモデルによる理論株価:1131円
(3月31日 by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。