今週の注目レポート (3月27日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●太平洋工業(7250)【 1→ 1 】
「3Qは2事業が揃って上向き大幅営業増益、通期計画は再度上方修正」
3Q累計の営業利益は前年同期比17%増の47.9億円となった。プレス・樹脂製品事業で国内物量減の影響を受けたがバルブ製品事業好調で補った。会社は通期営業利益予想を1億円上方修正。前提を上回る円安進行や会社計画修正の保守性から修正予想過達を予想。
予想ROE:9.8% PBR:0.9倍、来期予想PER:8.5倍、来期予想EPS成長率:2% Fモデルによる理論株価:1714円 (3月24日 by 高田悟)
●カルソニックカンセイ(7248)【 1→ 1 】
「日本と欧州が上向き、北米好調持続で中国減速を補う」
3Q累計の営業利益は前年同期比5%増の193億円となった。日産生産台数減による日本の大幅減益を主に合理化進展と数量増による米州収益の大幅改善で補った。なお、日本は大幅減益とはいえ、損益分岐点の低下から確り利益を確保した。
予想ROE:11.6% PBR:1.10倍、来期予想PER:8.2倍、来期予想EPS成長率:21% Fモデルによる理論株価:1409円 (3月27日 by 高田悟)
●島津製作所(7701)【 2+→ 2+ 】
「来期は計測機器の続伸、他の部門も収益改善が見込まれる」
15/3期3Q累計(4-12月)業績は、売上2,160億円(前年同期比2%増)、営業利益147億円(同15%増)。3Q(10-12月)のみでは営業減益ながら、主力の計測機器は増益で収益性も向上している。通期業績見通しは据え置かれている。TIWでは計測機器を中心に上乗せ余地があるとの従来見方を変える必要がないと判断し、前回予想を維持する。
予想ROE:9.0% PBR:1.9倍、来期予想PER:18.0倍、来期予想EPS成長率:17% Fモデルによる理論株価:996円 (2月24日 by服部隆生)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。