今週の注目レポート (3月20日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●ブリヂストン(5108)【 1→ 1 】
「円安、原材料安持続の中、数量が伸び15/12期も過去最高益更新の見込み」
14/12期は超大型・大型タイヤ販売や補修用タイヤ価格面での苦戦を円安、原材料安効果で補い前期比9%営業増益で着地。15/12期は円安、原材料安持続が見込まれる中、数量を伸ばし、営業過去最高益更新を会社は計画。TIWは会社以上の北米販売と円安効果を見込み計画超過達成を予想。
予想ROE:14.4% PBR:1.8倍、来期予想PER:10.5倍、来期予想EPS成長率:8% Fモデルによる理論株価:5,717円 3月17日 by 高田悟)
●ケーヒン(7251)【 2+→ 2+ 】
15/3期3Q累計は売上高が前年同期比2%増の2,433億円、営業利益が同26%増の187億円となった。販売単価下落、政情不安によるタイ四輪車製品悪化、現地生産の進展による四輪車製品の日本からの輸出の減、などがあったが、アジアでの二輪車向け増、四輪車向け製品の中国での増、北米での堅調推移などにより微増収だが増収。
予想ROE:6.9% PBR:0.8倍、来期予想PER:10.6倍、来期予想EPS成長率:15% Fモデルによる理論株価:3,170円 (3月18日 by 高田悟)
●国際計測器(7722)【 1→ 1 】
「電気サーボモータ式試験機の中期的な成長に期待」
15/3期3Q累計(4-12月)は、前年同期比44%増収、営業利益も同2.7 倍の25億円と順調な進捗。主力のバランシングマシンが中国タイヤメーカー向けを中心に大きく伸び、工場の稼働率が高まったことで収益性も大きく向上。下期に入り中国タイヤメーカー向け受注が一服しているものの想定内で、通期業績が従来会社計画を上回る見通しになったとして、会社側は通期予想を引き上げている。修正後もやや保守的で、 TIWでは依然上乗せ余地があると見ている。
予想ROE:21.5% PBR:2.8倍、来期予想PER:11.4倍、来期予想EPS成長率:15% Fモデルによる理論株価:2,588円 (3月20日 by 服部隆生)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。