今週の注目レポート (2月27日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

 

●プロトコーポレーション(4298)【 1→ 1 】
「中古車登録伸び悩みの中でもGooシリーズ堅調が評価できる」
1月末公表の15/3期3Q累計(4-12月)決算は物販関連(中古車輸出及び輸入タイヤ通販)苦戦と先行投資から営業微増益に止まった。しかし、中古車登録台数伸び悩みの中でも「Goo鑑定」浸透、新販売管理システム「MOTOR GATE」投入などにより自動車情報関連の中核 Gooシリーズが堅調に推移していることが評価できる。
予想ROE:11.90% PBR:1.42倍、来期予想PER:10.4倍、来期予想EPS成長率:10% Fモデルによる理論株価:2,679円 (2月25日 by 高田悟)

 

●ディスコ(6146)【 1→ 1 】
「スマホ関連需要季節変動による減少が想定以上も力強い回復を期待」
15/3期3Q累計(4-12月)業績は、売上高が923億円(前年同期比 +19%)、営業利益が199億円(同+52%)の大幅増収増益。受注額は 942億円(同+22%)の大幅増。例年同様のスマホ関連需要の季節変動が生じたが、メモリ向け及び電子部品向け需要の高い水準が継続すると共に、部品・消耗品類需要が増加した。
予想ROE:13.6% PBR:2.7倍、来期予想PER:19.0倍、来期予想EPS成長率:12% Fモデルによる理論株価:9,375円 (2月26日 by 糸井正和)

 

●日信工業(7230)【 2→ 2+ 】
「メカトロ製品牽引による来期増益を見込み株価見通しを引き上げる」
15/3期3Q累計(4-12月)はメカトロ及び二輪製品は堅調も、国内及びタイでの四輪車製品悪化、新興国通貨安、ブラジルでの一時的異常費用などが響き前年同期比14%営業減益。16/3期は増益に転じる公算が大きくなっており、株価指標面(16/3期TIW予想PER11.1倍)も割安から投資評価を「2+」へ引き上げる。
予想ROE:8.3% PBR:1.1倍、来期予想PER:11.1倍、来期予想EPS成長率:16% Fモデルによる理論株価:2,748円 (2月27日 by高田悟)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。