今週の注目レポート (1月23日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

 

●富士重工業(7270)
「2015年暦年生産・販売計画を公表。米国を中心に販売好調が見込まれる」

2015年の堅調な生産・販売計画、一部前倒しでの生産の能力増強、 加えて、足下の主要米国新車需要の好調、円安定着などを踏まえ TIWは今期以降の見通しを上方修正。結果、株価指標面に割安感 (16/3期TIW予想PER10.9倍など)がある、商品力、ブランド価値向上 による成長持続が引き続き見込める。

予想ROE:27.0%、PBR:3.7倍、来期予想PER:10.9倍、来期予想EPS成長率:13%
(1月19日 by 高田 悟)

 

●NOK(7240)
「電子機器部品好調から通期計画を再度上方修正」

21日、会社は昨年11月11日に上方修正した15/3期計画を再度上方 修正。売上高は547億円(従来予想比8.6%増)、営業利益は124億円 (同24%増)上方に見直す大きな修正となった。背景はスマートフォン 向けなどの電子部品の販売が想定以上なことに加え、FPCの生産に おいて歩留まりの改善が進んでいると見られること、更には円安が想定 を超えて進んだことなどによる。

予想ROE:11.9%、PBR:1.6倍、来期予想PER:13.1倍、来期予想EPS成長率:▲1%
(1月22日 by 高田 悟)

 

●マルカキカイ(7594)
「主要欧州は販路切り替えが順調。東南アジアは受注が堅調」

会社は15/11期に前期比14.3%増の大幅増収、営業利益は同13.5% 増の26億円の確保を計画。産業機械部門で17.2%増収。建設機械部 門で同0.5%増収を想定。産業機械部門における米州の回復、東南ア ジア伸長による粗利の増、建設機械は新車向けは伸び悩むが建機レ ンタル強化による構成の改善などを想定し2桁営業増益を目指す。

予想ROE:9.6%、PBR:0.9倍、来期予想PER:6.1倍、来期予想EPS成長率:34%
(1月22日 by 高田 悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。