今週の注目レポート (1月9日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●トランザクション (7818)
「円安の影響が懸念されるが、China+1戦略によりコスト競争力拡大」

2017年8月期目標を視野に置いた場合の株価水準はF-Model(3期予想ベース)から1,400円前後と試算される。足元の急速な円安はリスク要因であるものの、China+1戦略の積極推進によって競合とのコスト競争力が一段と進むことを鑑みれば、一時的なタイムラグはあっても価格転嫁は可能であると考える。ペット関連、モバイル関連、お土産マーケット、など対象事業領域の拡大と卸売(オリジナル)販売ルートの拡大等による効果も期待できることなど中期的にも高いレベルでの成長持続が見込める。

予想ROE:15.3%、PBR:3.0倍、来期予想PER:14.5倍、来期予想EPS成長率:+16%
(1月6日 by 藤根 靖晃 )

 

●ニトリホールディングス (9843)
「悪天候で秋冬物立ち上がり不調。足下不調継続も前年同期比悪化止まると期待」

悪天候による客足の鈍化は、ネガティブ・サプライズ。年明け以降も降雪量が多い状況が続いており、大きく業績が改善する期待は持ち難いが、前年同期も降雪量が多かったことから、前年同期比ベースでの業績対比は改善すると見る。新規出店効果の拡大も勘案し、会社予想を上回るTIW業績予想を維持する。

予想ROE:14.9%、PBR:2.4倍、来期予想PER:15.3倍、来期予想EPS成長率:+11%
(1月8日 by 糸井 正和 )

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。