今週の注目レポート (12月19日)

2014/12/19

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

 

●KYB (7242)
「中国建機向け以外は概ね堅調。後半の挽回が期待される。」

中国建機向けが想定以下、想定以上の研究開発費の増などから、上期営業利益は会社計画7.4億円の未達。下期に挽回を想定。会社計画は従来予想が据え置き。TIWは為替影響や四輪SAの会社見通しを慎重と見て会社計画過達を予想。

予想ROE:8.9%、PBR:0.8倍、来期予想PER:8.6倍、来期予想EPS成長率:+3%
(12月15日 by高田 悟 )

 

●朝日インテック (7747)
「主力製品が好調。円安も寄与し通期でもう一段の上乗せ余地」

為替の追い風もあるが、主力のPTCAガイドワイヤが海外を中心に好調に推移しシェアが上昇基調で、米国では貫通カテーテルが直販化を機に販売が加速している。業界内での存在感も着実に高まり、高い技術力に裏打ちされた製品展開で新たな成長ステージに入ったとTIWでは見ている。

予想ROE:17.6%、PBR:7.1倍、来期予想PER:30.6倍、来期予想EPS成長率:+21%
(12月15日 by服部 隆生 )

 

●住友ゴム工業 (5110)
「円安、原材料安進行から2015年12月期以降の見通しを引上げ」

15/12期以降のTIW業績予想を今般上方修正した。15/12期営業利益予想は従来912.5億円→950億円、16/12期予想は同995億円→ 1,035億円へそれぞれ引き上げた。従来から需要回復と生産能力増による増益基調を見込んでいたが、4Q以降の急激な円安、原油安進行の勘案に加え、主要米国市場での中国製タイヤへの相殺関税発動見込みによる価格低下圧力の緩和見通しなどを織り込んだことによる。

予想ROE:14.2%、PBR:1.3倍、来期予想PER:7.9倍、来期予想EPS成長率:+11%
(12月16日 by高田 悟 ) 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。