今週の注目レポート (11月7日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●富士重工業(7270)
「海外販売好調から計画を上方修正、なお上ブレ余地があろう」
TIWは下期(10-3月)の為替前提を1米ドル107.5円(会社105円)とし、会社以上の円安効果を見込んだ、会社インセンティブ予算に余裕があると見た、などにより会社営業利益計画を150億円上回る着地を予想。
予想ROE:25.9%、PBR:3.2倍、来期予想PER:10.6倍、来期予想EPS成長率:+6%
(11月4日 by 高田 悟)
●マツダ(7261)
「『スカイアクティブ技術』搭載車販売好調による利益成長が続く」
会社は上期計画超過達成も為替の追い風も大きく通期利益予想は販売台数計画据え置きとともに据え置く。TIWは会社下期(10-3月)為替前提と実勢との大幅な乖離の勘案に加え、後半投入新型車の好調を見込み会社計画過達を予想。
予想ROE:20.5%、PBR:2.1倍、来期予想PER:9.4倍、来期予想EPS成長率:+1%
(11月5日 by 高田 悟)
●いすゞ自動車(7202)
「下期は成長戦略費用増を吸収し、営業段階増益に転じる見込み」
会社通期利益計画は据え置かれたが、TIWは計画上ブレを予想。会社想定以上の円安を見込んだ、会社費用関係予算を保守的と見た、などによる。なお、下期(10-3月)はCVの国内外での販売堅調、タイからのLCVの輸出の改善、円安進行などにより、将来成長へ向けた費用増を吸収し増益となり、上期からも業績は上向く見込み。
予想ROE:14.8%、PBR:1.9倍、来期予想PER:10.8倍、来期予想EPS成長率:+11%
(11月6日 by 高田 悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。