今週の注目レポート (9月5日)

2014/09/08

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

●NOK (7240)
「シール堅調、電子機器部品好調から会社計画は上方修正の公算が大きい。」

TIWの15年3月期通期営業利益予想を従来から33億円上方修正する。会社計画を40億円上回る460億円を予想。上期会社計画過達を見込んだことに加え、会社計画前提の国内通期自動車生産台数910万台と通期為替前提1米ドル100円(TIWは102.5円前提)が保守的との見方に変化はない。などによる。なお、上期決算公表時に通期会社計画上方修正の公算が大きいと考える。

予想ROE:8.4%、PBR:1.2倍、来期予想PER:11.2倍、来期予想EPS成長率:+17%
(9月1日 by 高田 悟)

 

●プロトコーポレーション (4298)
「物販関連苦戦もGooシリーズは堅調。利益は計画を上回るペースで推移」

15年3月期TIW売上予想は物販関連事業苦戦が想定以上から下方修正。営業利益予想は第1四半期の会社計画過達、収益性の高いGooシリーズ堅調から会社計画過達予想を維持。 15年4月予定である国産タイヤ小売のタイヤワールド館ベストの子会社化(7月14日公表)影響を勘案し16年3月期以降のTIW業積予想は今般上方修正。

予想ROE:11.7%、PBR:1.2倍、来期予想PER:8.6倍、来期予想EPS成長率:+9%
(9月2日 by 高田 悟)

 

●ブリヂストン (5108)
「超大型タイヤ販売は底打ちの模様。指標面に割安感強い」

TIWは上期の超大型、大型タイヤ販売が想定以下、価格下落が想定以上となったことから従来の通期営業利益予想を85億円下方修正。ただし、会社下期為替前提や原材料価格前提を保守的と見るため修正後の会社計画超過達成を予想。

予想ROE:14.9%、PBR:1.5倍、来期予想PER:8.6倍、来期予想EPS成長率:+8%
(9月5日 by 高田 悟) 

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。