今週の注目レポート (8月29日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●カルソニックカンセイ(7248)
「第1四半期は米州改善により2桁営業増益となり順調に発進。株価見通しは強気を維持」
TIWは通期営業利益予想を15億円下方修正。想定以上にタイが悪い、中国での足元の日産在庫調整が想定外、TIWユーロ為替前提を円高方向に修正、などによる。ただし、日産の米国販売好調、日本の収益上ブレ予想、米ドルが会社前提よりドル高で推移、などから会社計画過達予想は維持。
予想ROE:11.6%、PBR:1.0倍、来期予想PER:6.9倍、来期予想EPS成長率:+15%
(8月25日 by 高田 悟)
●シチズンホールディングス(7762)
「第1四半期は米国ブランドで一時費用が発生したが、株価に対する見方は不変。株価見通しはアウトパフォームを維持」
TIWでは一時的な費用増を通期でフルに取り戻せない可能性を考慮し、通期予想を小幅に見直した。但し、シチズンブランドやムーブメントは順調で、デバイスも上ぶれ余地を残している他、為替も前提より若干円安で推移しており、会社計画値は達成できるとの見方は不変。
予想ROE:7.7%、PBR:1.1倍、来期予想PER:12.1倍、来期予想EPS成長率:+14%
(8月25日 by 服部 隆生)
●KYB (7242)
「第1四半期は営業微増益に止まったが、海外製造拠点立ち上げが相次ぐ中で順調。株価見通しはアウトパフォームを維持」
第1四半期のAC事業業積は限定的な国内消費増税影響やCVT用ポンプ好調などから会社想定以上となったもよう。従い、全体で微増益とはいえ1Qは社内計画を上回ったと見られる。TIWは1Qの発進順調、会社為替前提の保守性などを勘案、通期会社営業利益計画過達予想を維持。
予想ROE:8.1%、PBR:0.8倍、来期予想PER:8.3倍、来期予想EPS成長率:+11%
(8月27日 by 高田 悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。