今週の注目レポート (8月1日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●夢真ホールディングス (2362) 【1 → 1 】
「建設会社(岩本組)を会社分割により取得、 職人育成ビジネスに参入。株価見通しは強気を維持」
同社では、現在の中心事業である「施工管理技術者」のみならず、人材不足が深刻である大工、左官などの各種職人を岩本組のノウハウを活用して研修育成し、職人を大量供給するビジネスへの参入を計画している。今回の買収は財務面や業績面への影響は当面は殆どないと推察されるが、新たな成長ポテンシャルとして株式市場ではポジティブに受け入れられると考える。引き続き、魅力的な投資対象と考える。
予想ROE:40.9%、PBR:8.9倍、来期予想PER:20.1倍、来期予想EPS成長率:+52% Fモデルによる理論株価:981円
(7月28日 by 藤根 靖晃)
●日産自動車 (7201) 【1 → 1 】
「主要地域の販売好調、第1四半期は営業段階2桁増益、 順調に発進。株価見通しは強気を維持」
第1四半期の営業利益は前年同期比13.4%増の1,226億円。日本以外の主要地域での台数増効果と購買コスト削減で費用増を吸収。
順調な発進からTIWは通期会社計画過達予想を維持。
予想ROE:10.1%、PBR:1.0倍、来期予想PER:7.6倍、来期予想EPS成長率:+17% Fモデルによる理論株価:1,313円
(7月29日 by 高田 悟)
●トランザクション (7818) 【1 → 1 】
「14年8月期は会社計画は十分達成可能。対象決算期の以降で 割安感が際立つ。株価見通しは強気を維持」
14年8月期は営業外の匿名組合投資利益が剥落したことにより、EPS の増加は見られなかったが、15年8月期にはEPS増と引き続き配当増加も期待できる。バリュエーションの基準も本決算が発表される10月中旬頃には翌期以降を視野に置いたものにシフトすることから株価の割安感が一段と際立つだろう。
予想ROE:14.9%、PBR:2.0倍、来期予想PER:11.3倍、来期予想EPS成長率:+16% Fモデルによる理論株価:1,109円
(7月29日 by 藤根 靖晃)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。