今週の注目レポート (7月25日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●マルカキカイ(7594) 【1 → 1 】
「下期の業績は一段と上向く見込み。指標面に割安感が強い。株価見通しは強気を維持」
海外営業網強化などによるコスト先行から業績は暫く伸び悩んだが、上期計画は第2四半期の挽回で順調な遂行となり、下期の業績は一段の伸長が見込めることに加え、強固な財務、海外成長市場でのネットワークの充実を背景とした来期以降への期待、などを踏まえると指標面には割安感が強い。強気の見方を継続。
予想ROE:9.0%、PBR:0.8倍、来期予想PER:7.2倍、来期予想EPS成長率:+13% Fモデルによる理論株価:3,365円
(7月23日 by 高田 悟)
●エービーシー・マート(2670) 【2+ → 2+ 】
「軽量・コンフォートタイプスニーカーがヒット、好調維持を期待。株価見通しはアウトパフォームを維持」
景気回復傾向と共にアパレル分野では特色あるブランドが好調となっている状況下、差別化を求める消費者行動が、軽量・コンフォートタイプスニーカーのヒットに繋がったものと推測する。一方でそれが、悪天候による直近の成長鈍化に繋がったと考える。足下では好天と共に気温上昇が進んでおり、好調を維持する可能性が高いと見て、TIW業績予想を引き上げる。
予想ROE:16.5%、PBR:3.0倍、来期予想PER:14.4倍、来期予想EPS成長率:+13% Fモデルによる理論株価:5,110円
(7月24日 by 糸井 正和)
●曙ブレーキ工業(7238) 【1 → 1 】
「第1四半期は出遅れたと見るが早晩の回復を見込む。株価見通しは強気を維持」
3月以降米国新車販売が頗る好調、特に主要顧客のGM販売の好調ぶりが目立つ、タイを除くアジアが堅調、日本で消費増税影響が限定的と見られる、会社想定より円安が持続などを踏まえると早晩挽回が見込め、上期の大幅営業増益計画は達成可能とTIWは考える。通期では北米、中国での上ぶれや会社想定以上の円安持続による計画超過達成を予想。
予想ROE:8.0%、PBR:1.3倍、来期予想PER:8.8倍、来期予想EPS成長率:+69% Fモデルによる理論株価:565円
(7月25日 by 高田 悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。