今週の注目レポート (7月4日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●アイシン精機(7259) 【2+ → 2+ 】
「期初会社計画は国内が保守的で上振れ余地があろう。株価見通しはアウトパフォームを維持」
TIWは会社トヨタ国内生産台数前提が保守的、4月、5月状況から消費増税影響は限定的で会社想定ほど国内業績は落ち込まぬと見た、対米ドルでの為替前提を会社1米ドル100円に対し102.5円とした、などから会社計画を120億円上回る営業利益1,840億円を15/3期に予想。
予想ROE:8.7%、PBR:1.1倍、来期予想PER:10.9倍、来期予想EPS成長率:+9% Fモデルによる理論株価:4,526円
(6月30日 by 高田 悟)
●ショーワ (7274) 【2 → 2+ 】
「15年3月期の業績悪化は株価に織り込まれたと考える。株価見通しはアウトパフォームに引上げ」
15年3月期予想ROE11.18%に対し実績PBR1.05倍の株価には割安感強く、加えて、(1)失注の影響から今期失速のステアリング事業ではホンダ外拡販も含め新規受注が積み上がっているもようである。(2)このため大規模失注の影響は15年3月期で一巡すると見られる。(3)新分野であり採算も高いCVTポンプの伸長が順調である。などを踏まえると16年3 月期以降は増益基調回帰が見込まれる。以上から株価見通しをやや強気に引き上げる。
予想ROE:11.2%、PBR:1.1倍、来期予想PER:7.7倍、来期予想EPS成長率:+12% Fモデルによる理論株価:2,220円
(7月1日 by 高田 悟)
●ヤマハ発動機 (7272) 【1 → 1 】
「第1四半期に続き、第2四半期も大幅増益での着地を見込む。収益改善が続く。株価見通しは強気を維持」
TIWは14年12月期営業利益予想を従来から25億円今般引き上げた。第2四半期の好調見通しから上期がTIW従来想定以上での着地が見込める。先進国事業の中心、米国の景気が堅調であり後半も先進国事業堅調が見込める。新興国も一部市場は低迷が続くが主要インドネシアが堅調、地域ミックスの良いブラジル二輪販売が好調である、などを勘案した。
予想ROE:11.5%、PBR:1.6倍、来期予想PER:10.0倍、来期予想EPS成長率:+28% Fモデルによる理論株価:2,007円
(7月3日 by 高田 悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。